長い長い講釈の、おわりに
ここまで、読み進めていただきありがとうございました
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以上、自動車販売を通して、分割払いと与信審査の進化を見てきた。
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昭和30年代以降、自動車販売会社の
サービス部門から分化、ベンチャービジネスとして整備業の市場が発生し
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中古車部門から分化した、中古車市場が生まれ
部品部門から分化した、自動車部品市場が生まれた。
そして、いずれも、巨大な市場を形成した。
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ところで、メーカー系列販売で成り立つ、新車販売市場は、分化しなかった。
車のデパート化は、必然の成り行きだといわれたが、
そうなってないのは
メーカーの系列維持サバイバルレースの結果なのかもしれない。
そのレース優先が、抱えた諸部門を、放出せざるを得なかったのかも知れない。
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しかし、新車市場を含めて、それぞれが、これほど巨大な市場に育つは、
思っても見なかったのではないだろうか。
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40年前の昭和40年代初頭、
資本の自由化で
自動車産業は、風前の灯火といわれ
排気ガスは、光化学スモッグの元凶と騒がれ
そのガソリンも、昭和48年の第1次オイルショック時に言われたことは、
「1990年には、枯渇する」であった。
それが、逆に、ここまで、巨大に育った、、、
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2008年のこと、小学2年の孫にいわれた。
「後、40年で、石油は無くなるよ。」だって。
2009年現在、早くも、石油はだぶつき、
バレル50ドルを超えれば、オイルサンドがペイするとばかり、
設備投資に舵を切ったプロジェクトは、総崩れ。
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バレル30ドルを超えれば、ペイするとばかり、
一斉にプロジェクトの花が開いたのは、1974年ではなかったのか。
2000年になっても、バレル30ドルにまでならず、
さかのぼる10年以上前に、すべてのプロジェクトは消えていた。
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歴史とは、人知を越えたものだと、つくづく思い知らされる。
そして、その割には、繰り返されるのである。
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自動車産業も、その燃料の主役、ガソリンも、その成り行き、
事実は、小説より奇なり。
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またまた、おどろき、、全産業での売掛の機能分化と分割払いの進化
分割払いにおける個人情報管理の困難性
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この、たった半世紀足らずのうちに、
自動車産業はおろか、全産業を対象にした、
「売掛」の機能分化」と「支払手段たる分割払いの進化」
という驚きの変化が、ある。
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自動車という、代表的かつ、高額商品として、
売り手と買い手、双方のニーズをベースに発達した、分割払い。
その分割払い成立の、行司役である、与信審査を俯瞰して来た。
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数十年前、「売掛」と「売掛回収」は
一人の販売員(セールスマン)が、行っていたこと。
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しかしその行為、つまり
「貸せる(売れる)から貸し(売り)」て、その「代金を回収していた行為」は
ざっと見ても、次のように機能分化してきた。
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貸す人(売る人) =ローン、クレジット、消費者金融、銀行等の営業部門
売って(貸して)いいか判断する人 =その与信審査部門
貸せる(払う)環境を作る人(振替口座を作る、引き落とす等) =その業務部門
初期の延滞を回収(任意回収)する人 =そのコールセンター部門(や外注)
中、長期の延滞を回収(任意回収)する人 =その債権回収部門(やサービサー)
法的回収、貸倒償却処理をする人 =その債権回収部門(やサービサー)
等々
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売掛債権の発生から、消滅まで見ただけでも、
幾多に分化された工程だけを生業とする市場が存在する。
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これは、40年前には、想像できなかった。
月賦といわれる分割購入スタイルに、その萌芽はあったが、、、
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そして、注目すべきは、このすべての現場で、
個人信用情報が、検索されているという事実だ。
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切り口を変えると、
ローン、クレジット、カード等、新規契約の与信審査や、
カード利用時のオーソリゼーション(与信審査)はもちろんのこと
会員の継続処理、カードの紛失、盗難、再発行処理の場合、途上与信審査が
延滞時には、再与信審査が行われ、
個人信用情報が、都度、検索されている。
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この、想像を超えて肥大化し、拡散した個人情報の管理は、大丈夫なのだろうか。
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あなたの情報は、あなたの知らないところで、どうなっているのだろう。
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住基ネットは、個人識別と住所移動情報ネットともいえるだろう。
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将来とも、背番号を利用することが許されないと見込まれる、個人信用情報は、
比較すると、住基ネット情報を、遙かに上回る情報量だ。
かつ、遙かに上回るスピードで管理されている。
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「IT」時代ということだからこそ、
誰でも、何処でも、誰とでも、個人情報の勝手な交換が、可能になった。
ということになっては、ならない。
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複合したデータベースのキーを、単一で持つことと
都度、複合キーを作り、使用することすること、との得失を、
プライベート尊重を前提に、冷静に
論じていきたいものだ。
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